平成25年度 (FY2013) 年次成果報告会


日時:平成26年3月14日(金)9:30-18:45p.m.
場所:京都大学稲盛財団記念館 3階大会議室

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報告

「東南アジア研究の国際共同研究拠点」では、慣例となっている年次成果報告会を、3月14日に稲盛財団記念館3階大会議室で実施した。当日は、朝9時半過ぎより、平成24年と平成25年に採択された計28の公募共同研究について、その代表者が研究の成果と進捗状況を報告した。スケジュールの都合上、代表者の各報告は10分という短いものであったが、例年に増して充実した研究報告が相次いだ。

そして、28本の研究報告と、その内容に関する質疑を終えた後には、総合ディスカッションが行われた。総合ディスカッションは、東南アジア研究所の速水洋子教授の司会のもと、甲山治(京都大学東南アジア研究所)、横山智(名古屋大学)、高田洋子(敬愛大学)、片山裕(京都ノートルダム女子大学)、西芳実(京都大学地域研究統合情報センター)の各氏に登壇いただき、成果報告会の内容について総評をいただくと同時に、望ましい共同研究の形、今後の東南アジア研究所への期待などについて、忌憚ないご意見をいただいた。

年次成果報告会は、東南アジア研究に関わる多様な研究視角・方法・関心の広がりを確認する貴重な機会であると同時に、日本の研究者コミュニティが東南アジア研究所に向ける期待を理解し、その要請を汲み取る貴重なチャンスである。今年の総合ディスカッションでは、「研究所の強みが見えなくなっている」「議論の抽象度を高めて世界水準の研究を目指せ」「研究所が全体としてどのようなロケットを打ち上げようとしているのか示すべきだ」といった傾聴すべき意見が相次いだ。それらの声に真摯に耳を傾け、研究活動のいっそうの充実と向上を図ってゆくことが問われている。

(文責 小林 知)