IV-11.「東南アジア地域研究資料のオープン・サイエンス化に向けたとりくみ」(平成30年度 FY2018 新規)


  • 研究代表者:佐藤 翔(同志社大学・免許資格課程センター)
  • 共同研究者:大西賢人(京都大学・附属図書館)
  • 設楽成実(京都大学・東南アジア地域研究研究所)
  • 矢野正隆(東京大学・大学院経済学研究科)

研究概要

本研究の目的は、東南アジア地域研究資料のオープン・サイエンス化に向けた実験的試みを公開し、東南アジア研究における資料活用の新たな展望を示すことである。具体的には、1)東南アジア研究資料とその引用関係、2)引用されている文献の図書館における所蔵の実態の2 点を調査し、その調査結果をHP 上で公開していく。

研究目的

本研究の目的は、東南アジア地域研究資料のオープン・サイエンス化に向けた実験的試みを公開することで、東南アジア研究における資料活用の新たな展望を示すことである。本研究では、東南アジア研究分野における学術雑誌、図書、ウェブ情報などの研究資料がどのように引用されたかという引用情報と、どのように図書館において提供されているかという所蔵情報の2 点のオープン化に焦点をあてる。本研究で想定している調査内容は、1)東南アジア研究資料とその引用関係、2)引用されている文献の図書館における所蔵の実態の2 点で、その調査結果をHP 上で公開していく。その上で、今後25 年間に向けた東南アジア研究情報の流通について考察を行う。

意義

本研究によって、研究資料のみならず引用関係や図書館の所蔵状況なども示したオープン・サイエンスへの取り組みを示すことは、東南アジアと日本双方における研究者コミュニティにとって有意義である。

期待される効果

本研究によって、東南アジア研究における研究成果と引用関係と所蔵状況の関連付けを公開することは、これまできわめて限定的にしか計測することができなかった、研究資料と研究成果の関連性を明らかにするのみならず、ウェブ発信時代の東南アジア研究資料の流通と成果発表をより分かりやすい形で示すことができる。このことによって、東南アジアと日本双方の研究者が利用可能な、学術情報流通プラットフォームの検討が可能になる。


引用文献には様々な言語の雑誌に掲載された論文が含まれる

データ分析の様子