共同研究が発展したプロジェクト(令和2 年度/FY2020)


「東南アジア研究の国際共同研究拠点」(IPCR)の公募共同研究からは、そこでの成果にもとづき発展プロジェクトを構想し、競争的資金を獲得した方々が毎年生まれています。以下では、「東南アジア研究の国際共同研究拠点」における共同研究がシーズとなって誕生したプロジェクトのうち、令和2 年度に開始された活動を紹介します。「東南アジア研究の国際共同研究拠点」はこれからも、萌芽的な研究アイデアにもとづくプロジェクトの形成を支援します。

   
IPCR の公募共同研究(平成30 年~令和元年度) 発展したプロジェクト(令和元年~令和2 年度)
FY2018(タイプII)「中国と東南アジアにおける政治経済的変容と女性の移動」(代表:佐藤若菜、新潟国際情報大学) 科学研究費補助金(若手研究、2019~2022 年)「中国貴州省のミャオ族社会における『伝統的』衣装製作の再考」
FY2018(タイプIV)「東南アジア諸国における殉職兵士の扱いと安全保障政策への影響に関する比較研究」(代表:安富淳、宮崎国際大学) 科学研究費補助金(基盤C、2019~2021 年)「殉職兵士の扱いと安全保障政策への影響:東南アジア諸国の比較研究」
FY2018(タイプIV)「タイ東北部における家族介護者の負担感と背景因子の検討─介護負担軽減を目指して─」(代表:渡辺長、帝京科学大学) 科学研究費補助金(若手研究、2020~21 年)「タイ東北部の伝統的ケアの揺らぎ─高齢者ケアを担う家族に対する質的分析─」
FY2018(タイプIV)「インドネシアにおける宗教による平和と共生の模索」(代表:野中葉、慶應義塾大学) 科学研究費補助金(若手研究、2019~2022 年)「『保守化』するインドネシアのイスラーム社会におけるムスリマの装い研究」
FY2019(タイプIV)「イスラーム受容体としての東南アジア─上座部仏教社会におけるムスリム共生の歴史学的・人類学的研究」(代表:池田一人、大阪大学) 科学研究費補助金(基盤研究B、2020~2023 年)「東南ア
ジア大陸部におけるイスラーム受容と社会関係の歴史像構築のための基盤研究」
FY2019(タイプIV)「移動者がホームにもたらすもの─中国と東南アジアにおける人口移動と送り出し社会の変容─」(代表:堀江未央、岐阜大学) 科学研究費補助金(若手研究、2020~2023 年)「非国家空間の伸縮と衰退:中緬国境における山地社会の変容と家族・ジェンダー」
FY2019(タイプIV)「東−東南アジアにおける世界農業遺産登録地域の生態学的および歴史的な特性に関する比較研究─国家・市場経済・生態系─」(代表:内藤直樹、徳島大学) 科学研究費補助金(挑戦的研究(萌芽)、2020~2021 年)「ゾミア的空間の地球史にむけたプレリサーチ:非人間中心主義的転回への人類学的応答」
FY2019(タイプVI)「東南アジア大陸部におけるタイ系民族の『国の柱』祭祀と習合現象に関する民族誌的研究」(代表:黃潔、愛知大学) 科学研究費補助金(若手研究、2020~2023 年)「現代タイの都市部における『クニの柱』信仰の習合現象の解明」