共同研究が発展したプロジェクト(令和3 年度/FY2021)


「東南アジア研究の国際共同研究拠点」(IPCR)では、自由な発想に基づく共同研究のシーズの形成を支援してきました。その後、そこでの 2 年間の成果をもとに、より大きな発展プロジェクトを構想し、競争的資金を獲得する方々が生まれています。以下では、本拠点が支援した共同研究がシーズとなったそれらのプロジェクトのうち、令和 3 年度に開始した活動を紹介します。 IPCR の拠点活動は令和 3 年度で終了しますが、東南アジア地域研究研究所は、その後継の拠点事業を通じて、萌芽的な研究アイデアの発展的なプロジェクト形成を今後も支援します。

   
IPCR の公募共同研究 発展したプロジェクト (令和3 年度) 
FY2018-19(タイプ IV)「パフォーマンス・エスノグラフィーを応用した地域研究方法論の共同研究」(代表:飯塚宜子、京都大学) 科学研究費補助金(基盤研究(C)、2021-23 年)「フィールドの共創的な再現:差異と類似をめぐる教育実践から構築する公共的な人類学」
FY2018-19(タイプ IV)「東南アジア地域研究資料のオープン・サイエンス化に向けたとりくみ」(代表:佐藤翔、同志社大学) 科学研究費補助金(基盤研究(C)、2021-23 年)「公共図書館が人々の行動に与える影響の特定とその測定手法の確立」
FY2019-20(タイプ IV)「人間の回復と地域社会の再生のための開発実践考──フィリピン・ダバオ市の有機農園を対象とした予備的考察──」(代表:青山和佳、東京大学) 科学研究費補助金(基盤研究(B)、2021-24 年)「人間回復と地域社会再生のための有機農業:国際比較研究」
FY2019-20(タイプ III)「資料分析に基づいたスペイン植民地期フィリピン社会経済に関する基礎研究」(代表:菅谷成子、愛媛大学) 科学研究費補助金(基盤研究(C)、2021-23 年)「スペイン領フィリピンにおける近代移行期の諸相:マニラの対外貿易と地域秩序の変容」
FY2019-20(タイプ I)「東南アジア大陸部における発酵食文化の位置づけに関する総合的・通地域的研究」(代表:横山智、名古屋大学) 科学研究費補助金(基盤研究(A)、2021-24 年)「アジア発酵食文化圏の再構築を目指す学際的研究」
FY2020-21(タイプ IV)「ジャカルタ大都市圏の広域人口動態分析に向けたマクロ・ミクロの融合的研究」(代表:新井健一郎、亜細亜大学) 科学研究費補助金(基盤研究(C)、2021-23 年)「21 世紀ジャカルタ都市圏の人口安定・世代変化・都市の成熟に関する研究」